決め手は自由度の違い。
新築マンションのインテリアオプションとの比較検討でご相談をいただいたお客様。キッチンと材質を統一することにこだわりがあるものの、オプション家具では構造に関して融通が効かず悩まれていたそうです。
はじめに、キッチンの扉面材と天板材料の品番をマンション側に問い合わせていただき、当社で扱えるかどうかを確認しました。品番によっては特注製作のものであったり、生産終了になっているものであったりと、当社で仕入れられない場合もあるのでここが重要なポイントです。
材料手配が都合できれば、あとはオーダーメイドで自由にレイアウトできるので、ご希望の構造を伺ったうえで概算見積を算出し、製作打ち合わせが始まりました。
詳細
吊り戸棚と下台を分けたセパレート型の食器棚。
材質をキッチンカウンターと合わせた統一感のある仕様ですが、収納力と作業性のご希望から、食器棚下台の高さは940mmに変更しています。
天板は天然石、収納部の表面材は木目調のメラミン化粧板で製作しています。
当社のオーダー家具では内部材の色柄も選択可能で、今回は表面材に馴染むグレージュの単色面材をお選びいただきました。
左側は全て引き出しで、下台の高さを940mmにしたことで各段実用的な深さの引き出しを4杯設けることができました。
右側上段は炊飯器用のスライド収納。電源は既存のコンセントから壁の中で配線し、家具の内部に増設しています。
下段はゴミ箱収納用のスペースで、奥にゴミ袋等をストックできる可動棚を設けました。
吊り戸棚は現地寸法を採寸して、幕板を設けずに可能な限り収納スペースを確保できる仕様で納めました。
食器棚は扉と本体の面材が異なるつくりがよくありますが、当社では本体表面の面材もお選びいただけます。今回は扉と同じ面材で仕上げました。
棚板は細かく位置を調整できるタイプの可動式で、扉には地震の際に揺れを感知してロックする耐震ラッチを取り付けています。
【特注食器棚】
仕様｜メラミン・ポリエステル化粧板、天然御影石
寸法｜W1,258 D465/360 H940/615mm
価格｜約62万円（運搬設置費込）
2024年4月＠千葉市,美浜区
