悩んで作り上げる、過程が楽しい特注家具。
新築マンションに設置する食器棚を製作したいと、ホームページからお問い合わせをいただいたお客様。
打ち合わせで決定したレイアウトをもとに各部の色柄を細かくご指示いただき、数回の調整を経て図面が確定しました。
使う色柄とその部位の組み合わせは何パターンもあり、検討作業は簡単ではありませんが、オーダーメイドの醍醐味でもある過程を楽しんでいただけたことが印象的でした。
詳細
吊戸棚と下台を分けたセパレートカップボード。
吊戸棚はガラス張りの扉が注目ポイント。
スモーク（ミラー）ガラスは飛散防止フィルムの種類で透過率が変わり、色味の好みと内側の食器がどの程度見えるかの加減でサンプルからお選びいただきました。
扉の枠と内部材は同じ木目調のポリエステル化粧板で仕上げています。
冷蔵庫上にも跳ね上げ式扉の収納を設けました。
壁の余白をなるべく少なくすることでキッチン背面がすっきりとした印象になりますが、家電寸法を考慮して最適に収められるのはオーダーメイドのメリットです。
吊戸棚と下台の中間には飾り棚を設けました。
下部に支持金物を使わない取り付け方式で、スマートな見た目になっています。
下台は特注らしい仕様で、好みの面材を各所に使い分けています。
天板にはツヤのある石目調のメラミン化粧板を使用しています。
下台の表面材のメインは明るい木目調のメラミン化粧板で、既存キッチンの表面材と統一しています。
右端の開戸内部は可動棚になっており、内部にはまた違った木目を使用しています。
下段の引き出しも同じ面材で仕上げています。
上2段の引き出しはグレージュのファブリック柄で、カップボード中央のアクセントになっています。
炊飯器収納部は最も濃い木目調で、扉がないために常時見える奥の方まで同じ面材で統一しているのがこだわりのポイントです。
ぜんぶで6種類の面材とガラスを組み合わせた、特注ならではの内容でした。
【特注食器棚】
仕様｜メラミン・ポリエステル化粧板、ガラス、収納部ソフトクローズ仕様
寸法｜W1,370+冷蔵庫上748 D485/362 H2,200mm
価格｜約70万円（運搬設置費込）
2024年7月＠横浜市,神奈川区
