お客様のスケッチをもとに設計
お散歩中たまたまご来店されたご縁をきっかけに、ご新居の家具についてご相談をいただいたお客様。ダイニングの収納力を向上させる目的と、お気に入りの食器を飾るディスプレイの役割を兼ねたダイニングボードを検討しているとのことで、お持ちいただいたスケッチをもとに設計図を作成しました。
その後、内覧会に同行して現地寸法を確認し、打ち合わせのうえ細部を調整して製作に至りました。
詳細
キッチンとダイニングを仕切る壁面の形状に沿ったL型のダイニングボード。
表面材はウレタン塗装で仕上げたウォールナットの天然木を使用しています。
右端の区画は上段がカトラリー用の引き出しになっています。手掛けはスマートさが好評のJ型掘り込み加工です。
下段は開戸で、飲料水等のペットボトルを仕舞う想定のため棚板は設けていません。
現地採寸を参考に、キッチンの天板下にすっきり収まる寸法で製作しました。
天板には両端にコンセントを設けて、コーヒーメーカー等の家電を使えるようにしています。
中央の引き違い戸の内側は、左右同じ大きさの可動式収納棚になっています。
ダイニングテーブルのすぐ脇に当たる位置で、よく使う食器や卓上で使うホットプレート等を仕舞う想定です。
L型の長辺にあたる左端の区画は、下段が観音開きの可動式収納棚になっています。
中段はガラス扉とガラス棚板のディスプレイ仕様になっており、お気に入りの食器を陳列する想定です。
ガラス扉にはお子様の手が届かない上部に鍵をつけており、これが扉をロックすることで地震への対策を兼ねています。
最上部は梁を避ける形状の開戸収納です。内覧前の間取り図ではこの部分がもっと小さい見込みだったため、当初はただの隙間調整パネルを想定していましたが、現地採寸によってある程度の収納として使えることが確認でき設計を変更しました。
最終打ち合わせの結果、ガラス戸棚の見栄えを重視して、この収納部は主張を抑えるため手掛けの無いフラットな扉になりました。
ガラス戸棚の右側には幅の異なる飾り棚を取り付け、実用性のあるアクセントとしています。
重厚感のあるウォールナットの家具ですが、ガラス戸棚や飾り棚が適度にゆとりを感じさせる良いバランスに仕上がり、お客様にもご満足いただくことができました。
【特注ダイニングボード】
仕様|天然木ウォールナット突板クリアウレタン仕上げ(一部無垢)、ポリエステル化粧板、ガラス
寸法|W2,484 D440 H820/2,521mm
価格|約70万円(運搬設置費込み)
2025年7月@渋谷区,西原