特注建具でお手軽プチリフォーム
お得意様からのご相談で、今回は建具の特注製作をしました。
現地でお話を伺うと、リビングと隣の洋室を仕切る3枚の引き戸が、綺麗ではあるものの圧迫感があり気に入っていないとのこと。
枠ごと新調すると解体や周辺の補修を含む大規模な工事になってしまうことをご説明し、既存の建具から枠とのジョイント金物を流用して新たな引き戸を製作する方向で図面の作成が始まりました。
デザインのイメージを共有するためいくつか参考写真をいただき、金物との兼ね合いや格子の太さ・装飾・ガラスの透過度など詳細を打ち合わせたのち製作に至りました。
詳細
窓のない木目調シートベタ貼りの引き戸に圧迫感があったことから、ガラス窓を大きく採ったデザインになりました。
Before
After
（カーペットは納品前にお客様ご自身で新調されました）
ガラスと格子の接合部には装飾材をまわして美しく仕上げています。
木目調の既存枠との差が出過ぎないようタモの木材を使用し、艶を抑えた黒色のウレタン塗装で木目を活かして仕上げました。
ガラスの透過度は飛散防止フィルムによって調整しますが、今回はクリアを採用して存在感がありながらも奥が見える開放的な仕様の建具になっています。
規制品でも近い雰囲気になるものはあると思いますが、前述の通り大規模な工事になってしまったり、枠を残しても互換性がなく取り付けられないという問題が起きたりします。
その点、既存の金物を流用するオーダーメイドはコスト効率も見栄えも良いベストな選択だったと思います。
もう一件、別途ご相談をいただいていた廊下の腰壁も、納品時に併せて施工しました。
Before
After
こちらはわんちゃんが時々粗相をしてしまう場所で、クロスの傷や汚れが目立つのが気になるというお悩みでした。
材質は掃除のしやすいポリエステル化粧板を採用し、ただの汚れ防止パネルのような見かけにならないよう装飾を施しています。
寸法は巾木の上から貼って希望の高さになるよう調整しています。
階段部は段差に合わせてカットしました。
DIYでも人気のモールディングですが、施工面が広くL字に渡っていることから素人の方にはレベル（水平）調整が難しいため、建具と併せてご依頼いただいたのはこれもお得意様らしい上手な方法だったと思います。
まずは試しにご相談ください。
プチリフォームと言っても、施工場所の構造や内容によって金額・規模は変わってしまいます。
そのため、ご希望の内容をどのくらいの費用で実現できるかは、近い事例を探すよりもまず聞いてみるのが一番です。
リムスタッフでは現地調査や御見積の提案を無料で行なっていますので、お悩みの方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
【オーダーメイド建具】
仕様｜タモ材ウレタン染色塗装
寸法｜1枚あたりW817 D31 H2,004mm
価格｜約43万円（運搬設置費込み）
【腰壁製作施工】
仕様｜ポリエステル化粧板
寸法｜総W5,977 H900 厚さ約6mm
価格｜約7万円（運搬設置費は建具金額に含む）
＊同規模の腰壁製作施工を単体でご依頼の場合は運搬設置費を3万円程度頂戴します。
2022年6月＠世田谷区,若林
