特注什器で店長さんのイメージを実現。
千駄木に新しくオープンした植物店「green anniversary」の内装を製作・施工させていただきました。
床や壁に什器の固定をしない条件のテナントでどうにかイメージを実現できないかというご相談で、商品の種類や陳列方法・管理方法などをレクチャーいただきながら、製作物とレイアウトを打ち合わせていきました。
詳細
柱と天井格子を組み合わせて自立させ、間に陳列棚を固定することで強度を高めた一式の什器です。
強度上必要な柱の数と、お客様の動線の兼ね合いについては、慎重に打ち合わせを重ねて決定しました。
通路幅は図面上の数値をもとに、お客様の動きを想定して動いてみて、可能な限り陳列スペースを広げながらお客様が窮屈に感じない広さを確保しました。
店内中央には手に取りやすい高さで植物を置ける展示台を設置しています。
工場で製作した部材を、中心の柱を挟み込むように組み上げて展示台とすることで、床に固定できない柱の安定性にも役立てています。
陳列什器の材質はパイン材の天然オイル塗装で統一しました。
天然木の優しい雰囲気が商品の植物と好相性です。
天井の格子はただのデザインではなく、フックによる吊るしでも商品を見せたいというご希望を反映しました。格子の太さは強度と実用性と見栄えを考慮して調整しています。
天井格子には、通路上に1列ずつ照明用ダクトレールを取り付けました。
植物を照らす照明は専門の製品を購入されていたので、照らす角度の都合を伺ってレール取り付け位置を調整しています。
棚板は、それ自体が柱同士の支持材にもなっているため固定式です。
固定式の棚板ではありますが、ビスを外して動かせば位置を調整することは可能なので、商品ラインナップが変わる場合を想定して、調整方法をご説明しています。
レジカウンターになる手前の辺を含めて、スタッフエリアはコの字の作業台で完結しています。
天板から上は水に強く汚れの手入れもしやすい化粧板で仕上げています。鉢の植え替え作業で土を扱うことや、植物との相性からダークブラウンを選ばれました。
店舗入り口から奥まで仕切りがなくオープンなレイアウトのため、スタッフ休憩のためにも作った方が良いとオススメしたのがこのパーテーションの一画。ラーチという仕上げ材としては少し珍しい、生き生きとした木目の天然木を使用しており、全面が下地の役割をしているためフックを取り付けて陳列に使ったり、ご案内を掲示したりと多用途で使い勝手の良い仕様です。
当社からも多少、構造面などで提案をさせていただきましたが、できあがったレイアウトや雰囲気はほぼ店長さんからいただいた希望イメージ通りになっています。
実現した夢の店舗の様子は、ぜひお店のInstagramからご覧ください。
【店舗内装】
内容|店舗什器の製作、施工
対象|約18平米
期間|6日間
費用|約150万円
2025年3月@文京区,千駄木